利用者やヘルパーから不安の声が寄せられている介護保険の見直し。すずらん馬込では志田恵子ケアマネージャーを講師に招き４月２０日の定例の学習交流会を行いました。参加した中塚ヘルパーに手記を寄せてもらいました。

私たちの喜び、仕事を奪わないで！
すずらん馬込ヘルパー　中塚範子

　ヘルパーを始めて２年余り、人生の先輩である高齢者の方への介護をしながらたくさんの事を学び、喜びを感じている一人です。「ありがとう。悪いわねぇ。私たちを見捨てないでね、又来てね」帰るときのあいさつは後ろ髪を引かれる事もしばしばです。今、介護保険制度の見直しで軽度の要介護者へのサービスが制限されようとしています。週２回１時間の生活援助に入っているある利用者さんは高齢で足がふらつき立っていることが大変困難なため、室内の掃除を一人で行うのは危険です。何とか他の家事は工夫してこなし、精一杯前向きに生活をしていらっしゃいます。ヘルパーにとってはたったの週２回１時間の援助なのに「おかげで元気になれた。来てくれるのを楽しみにがんばれる」と喜ばれています。ぜいたくにはほど遠い、人として必死にけなげに毎日を送っている高齢者に対し、私たちヘルパーは少しでも安心した介護ができ、生きる喜びを持っていただけるようサービス利用の制限をなくし、負担増になる介護保険の改悪に反対し、改善を強く求めます。

（注）国会審議のなかで尾辻康生労働大臣は「「新予防給付」の家事援助においても家事援助を一律にカットすることはない。適切なケアマネージメントに基づいて提供される家事援助は認められる。」との「確認答弁」を行っています。